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菊池仁志コラム 飛躍への原動力。世界に羽ばたくために。Vol.7

2018年05月28日 更新

ワットバイクを使った短時間トレーニングでの最高ワットについて考えてみたい。

選手たち、指導者たちの間でも短時間最高ワットの話題がでることが多いと思う。
「何ワット出た」とかという話である。

限られた時間の中で計測される最高ワットは、身体の強さの指標としてわかりやすいものだ。
しかし、これは計測器上の話で、それだけで競技力が決められるものではない。

ペダルを踏み下ろす瞬間は、脚の力だけでなく、選手の体重も大きく影響している。
体重のある選手は、短時間最高ワットで高い値がでることが多い。
身体が小さく体重のない選手は、その点が不利になり、高い値が出にくい。

実走になると、路面抵抗や空気抵抗、路面状況の変化などが影響してくる。最高スピードを出すために身体の大きい選手が受ける空気抵抗は大きく、身体の小さい選手は受ける空気抵抗が小さくなる。このような様々な状況の変化と選手それぞれの身体特性によって、同じ最高スピードを得るためのワットは違ってくる。

最高ワットの数字だけで実走時のトップスピードが決まらないのはこのような訳があるからだ。
また、レースに勝つ為には、種目ごとに必要な出力をだすタイミングが違うということにも注目しなければならない。

これらのことから、トレーニングの指標となる選手の競技力は、最高ワット数を選手の体重で割ることによって得られる「体重1キロ当たりのワット数」を基本として考えたい。

この最高ワットを計測するためには、選手の身体特性を見極める必要がある。それには様々なポイントがあるが、大別すると、軽い負荷値で高い回転のとき、重い負荷値で低い回転のときを考慮する必要がある。選手によって最高ワットを計測できる負荷値、回転数には個人差がある。負荷値と最高回転のバランスが取れたところで最高ワットは更新される。負荷値を変化させながら何回か計測することで、その選手の身体特性や、その時の調子、強化すべき点などが分ってくる。

Wattbikeには、様々なトレーニングメニューが用意されているが、設定した条件で最高ワットを確認するために最適な「最大パワー6秒間(Power peak 6”)」というテストメニューがあるのでご紹介したい。
Wattbikeモニターのメインメニューから、[ワークアウト/テスト]⇒[テスト]⇒[最大パワー6秒間]といった手順でメニューを選択できる。

負荷値は10段階で設定できる。終了すると、最高ワット、最高回転数、平均ワット、平均回転数などの数値が表示される。
測定を重ねるごとに選手個人の様々なデータが蓄積されていく。

軽めの負荷値を高回転で回すことが得意な選手は、高回転を維持しながら負荷値を上げていくトレーニングを、重めの負荷値をそれなりの回転で回すことが得意な選手は、高回転を出すためのトレーニングに方向性を振っていくことで、競技力の総合的な向上につながる。

また、このテストメニューは、実践にも役立てることができる。
例えば、トラックレースの場合。負荷値を変化させながら「最大パワー6秒間(Power peak 6”)」を実施。どの負荷値で何回転回した時に最高ワットが出ているか確認。それを指標として、レースで使うギアを選択することに使用できる。

各選手が最高ワットを出すために必要な負荷と回転数がどのあたりにあるのか?Wattbikeの6秒計測から得られたデータを見極め、それを今後のトレーニングや実践に活かして欲しい。

●オフィシャルサイト

・元競輪選手 菊池仁志の自転車道場
https://k-fitting.com/

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