合田祐美子コラム 妊娠中のトレーニング

2019年02月06日

今回は妊娠出産を経験し、母親として女子ケイリン選手の再出発を目指す、猪頭香緒里さんのお話です。先月、ご自宅にお邪魔した際に彼女が妊娠中にワットバイクを使ってトレーニングをしていたというお話を聞きました。私は妊娠中にワットバイクを使っていた方に今回初めて出会いました。高齢者への普及、アスリートへのリハビリとしての活用も進めようとしている私たちにとって、妊婦さんへの、またアスリートの妊婦さんへのアプローチも可能であるという発見があった貴重な時間でした。


妊娠をして運動する場合に、まずお医者さんに言われることが転倒に気をつけることだそうです。自転車はそのリスクが高いため危惧されますが、ワットバイクのような室内の固定バイクの場合はそういった危険性がありません。さらに、一定負荷に設定することができるので、心拍数の管理がしやすいという利点もあり、出産のギリギリまで活用していた、重宝していたということです。心拍数については、母親の心拍数よりも胎児の心拍数が+20ほど高くなるため、彼女の場合は150bpm以内を目安に乗っていたそうです。これでも赤ちゃんの心拍数は170pmbほどになるわけですから、私からしてみれば高すぎるように感じました。案の定、心拍数が高くなると赤ちゃんにお腹を蹴られたそうです(笑)。

また、妊娠中に注意が必要なことの一つである体重の過度な増加や血圧の上昇も、ワットバイクでトレーニングを行うことで抑えられた。そして、7kg増えた体重も、出産後退院時にはもとに戻っていたそうです。このようにワットバイクは、トレーニング目的に限らず、妊娠出産を経験する女性の健康維持や体重管理にも役立つ可能性があります。

さらに、ワットバイクが出産後の生活でも重宝したという話がありました。子供が生まれてすぐは3時間おきくらいに授乳があり、1日を子育てで縛られる日々。ジムに通うのも難しく、外に出てトレーニングをするということがなかなかできない中、自宅にワットバイクがあったおかげで、赤ちゃんが寝ている間にパパッと準備してトレーニングを行うことができたといいます。このように時間的に拘束のある人でも、ワットバイクによってトレーニング時間を確保することができそうです。

今回の話はアスリートならではのストイックな内容ではありましたが、妊娠中の安全なエクササイズの一つとして、ワットバイクを利用することの可能性が見えました。


合田祐美子 公式ウエブサイト
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