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「ラグビーをライフワークにするために」ラグビー選手 畠山健介の現在地とこれから

2019年06月16日 更新

ラグビー元日本代表、畠山健介選手が今月から自宅でワットバイク・トレーニングに取り組んでいます。その背景には新たな挑戦に向けたトップアスリートならではの戦略と、更にその先を見越したラグビー愛に満ちたプランがありました。

今年3月にサントリー・サンゴリアスを退団して、未知なる可能性を探る旅を始めた畠山健介選手に現在の状況から将来の構想、そしてワットバイクについてまで幅広く語ってもらいました。



- 最近、ワットバイクのトレーニングに積極的に取り組まれているとお聞きしています。

まずは、ご自身の現在の状況についてお聞かせ頂けませんか?

今年の3月末に11年間にわたってプレーをした、サントリー・サンゴリアスを退団しました。現在は所属先がありません。国内外で次にプレーするチームを探していますが、海外がベターだと考えています。

- 海外に行きたいというのはどのような理由ですか?

新しいことにチャレンジしたいということです。自分は小学校2年生のときからラグビーを26年間、経験してきました。そのラグビーをライフワークとするために、これからは色々な経験をしていきたい。そのために海外で色々なことにチャレンジしたいのです。

- ラグビー強国でチャレンジしたいということですか?

ヨーロッパかアメリカに行きたいと思っています。スポーツがより盛んでスポーツ文化の土壌があると認識しているからです。これは、ラグビー単体としてではなく、ラグビー以外のスポーツを含めての観点からです。スポーツをビジネスとしての側面からも見てみたい、考えてみたいと思っています。そして、そのようなスポーツ文化が成熟している国ではラグビーがスポーツ全般にどのような影響を与えているのかも見てみたい。そういうことを学ぶこと、経験することによって、自分の中でラグビーをライフワークにしていけるのではないかと考えています。

- 2016年に1年間、イギリスのニューカッスル・ファルコンズでプレーされましたが、そのときの経験も影響しているのでしょうか?

それもあるかもしれません。イギリスではとにかくサッカーの規模感に圧倒されました。

- ラグビーが盛んな南半球はどうでしょうか?

スポーツ文化、あるいはスポーツがビジネスとして成り立っているという観点からは、イギリス、フランスなどのヨーロッパやアメリカの方により強い興味があります。確かにスーパーラグビーはレベルが高いし、オールブラックスは世界最強ですが、南半球の彼らも終着点としてヨーロッパに渡るケースが非常に多いです。そういうところからも、やはり学ぶべきものはアメリカ、ヨーロッパにあるのではないかと思っています。特にアメリカのスポーツに触れてみたいという気持ちは強いですね。純粋にアメリカに住んでみたいという思いもあります(笑)。

- 興味深いお話が聞けました。ところで、次の所属先が決まるまでは単独でトレーニングを行う計画ですか?

はい。決まるまでは自主トレを続けます。単独でトレーニングをするようになってから、佐藤さん(京都府 SPED’S スーパーバイザー、佐藤義人氏)に定期的に見て頂くようになりました。そこで、今までに経験しなかった体の使い方やトレーニングを体験しています。今から向上できるところを佐藤さんに見てもらって、そこを伸ばしたいと考えていたのですが、佐藤さんからはポジティブな反応しかないですね。自分には伸び代がたくさんあることが分かってきました。実はワットバイクについても佐藤さんの指導がきっかけでちゃんと使うようになりました。

- 新しいトレーニングを始めて2ヶ月が経過したところですが、何か変化を感じていますか?

ファンクショナル中心でウエイトなど高重量を挙げるトレーニングはやっていないのですが、体がいつも張っている感じがしています。体重に変化はないのですが、他人から「大きくなった。」と言われました。自分は今まで大きな怪我をしなかったこともあり、あまり体の使い方を意識したトレーニングをしてきませんでした。現在はそこにフォーカスしています。よい方向性が出ていると感じています。



- その中でワットバイクはどのような使い方をしているのでしょうか?

ワットバイクは自分のトレーニングの中でコアの部分を占めるようになりました。まず、アップは必ずワットバイクの5分漕から入ります。レベル4に設定して、70回転で2分間、80回転で2分間、90回転で1分間というのがルーティンですね。メインメニューの中では高強度のインターバルが中心です。内容は回転数や時間を変えて毎日違うことをしているので慣れることがないです。代表的なメニュー例としては、30秒オン、45秒レストを5~6セット。30秒はレベル6~7で90~100回転くらいで行います。ヘロヘロになりますね。

- ワットバイクを行うときに特に意識していることなどはありますか?

ワットバイク自体は、日本代表でもサントリーでも使っていましたが、佐藤さんのところに行くようになってから、Polar View(ペダリング・グラフ)を意識して見るようになりました。引き上げ動作を意識してなるべく丸くなるように頑張っています。初めは八の字型からなかなか脱することができずに、よい形が出るようになるまでだいぶ時間がかかりました。Polar Viewの形がよくなっていくに従って体の使い方が改善されてきました。

- Polar Viewを使っての動作改善は、陸上競技、競泳、バレーボールなど様々な競技の指導者、アスリートが行っています。ラグビーのフォワード選手にとっても有用性が高いということですね。

その通りです。走り方やスクラム動作にも好影響を与えます。僕たちはどうしても前腿中心に運動をしがちなのですが、これではバランスが崩れます。後ろからの出力を意識して全身を使ってこそハイパフォーマンスを出し続けることができます。上半身も前の胸筋に頼っていてはダメですね。

- ラグビーではオフフィートトレーニングが他競技に先駆けて取り入れられてきました。これについてはどのように感じていますか?

走ることによる障害リスクを減らしながら心拍系体力を維持、向上させるという狙いです。具体的には、選手ごとに走行距離を管理してランニングの限界を超えないようにワットバイクを併用していくという発想です。怪我の予防からも選手寿命の延長の観点からも合理的な考え方だと思います。イギリスでも日常的に行われていました。

- よいお話をお聞きすることができました。有難うございます。畠山さんの新たな挑戦にワットバイクが少しでもお役に立てれば嬉しく思います。

一人でトレーニングを管理していく中で、ワットバイクは頼もしいパートナーです。自宅で死ねるというのも今までにはなかったことです(笑)。頑張ります。


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