当社のパートナーである、V.LEAGUE DIVISION 1 WOMEN所属のNECレッドロケッツはワットバイクをトレーニングに取り入れて確かな成果を感じています。そのトレーニング概要について、同チームの一関侃S&Cコーチにお聞きしました。
-いつ頃からワットバイクをチームのトレーニングに取り入れていますか?
2017年からです。但し、バイクを使ったトレーニングはそれ以前からリハビリやメンバー外選手の試合翌日のトレーニングなどで行っていました。
-ワットバイクを導入した理由と目的を教えてください。
まず着目したのは計測機能が優れていることです。パワー値、ケイデンス、最大酸素摂取量が簡便に計測できることは魅力だと思います。特にパワー値とケイデンスが容易にかつ正確に計測できることを評価しました。測定としては現在のところ主に6秒テストを行っています。
もう一つはPolar View機能です。選手たちが、実施しながらリアルタイムで動きの修正をできるツールはなかなか無いと思っています。例えば、Polar View機能により、ハムストリングスを動員した動作を促進できるなど、選手たちのプレー中の動作改善に結びつけることができています。
また、体組成のコントロールにも有用だと考えています。他のエアロバイクにはない漕ぎ感やトレーニングをカスタマイズできる点なども大きな利点です。
-日頃はどのような使い方をしていますか?
ワットバイクを使った有酸素ベースのトレーニングをルーティン化させています。
選手ごとの状態に合わせて体組成をモニターしながら週に何分以上は漕ぐという目標値を設定しています。
Vリーグのシーズンは10月から4月まで半年以上に及ぶ長丁場です。有酸素能力のレベルはリーグ戦終盤のコンディションに影響を与えます。夏場にしっかりトレーニングすることで回復力のベースを作りリーグ戦後半に上げきる戦い方をしたいと考えています。
もちろん故障者のリハビリ、有酸素トレーニングにも非常に有効です。
バレーボールのトレーニングとして以前はランニングが主流でした。有酸素目的に限らず無酸素ペースでのショートスプリントやインターバルトレーニングなどもしていました。しかし、競技特性上、そもそも膝や足部にかかるメカニカルストレスが高いことや、体重過多気味で走って減量をしたい選手ほど足部や膝にかかる負担が多く、怪我のリスクが大きいという問題を抱えていました。その点、怪我のリスクを回避しながら有酸素から高強度のトレーニングまでできるワットバイクによるオフフィートトレーニングは有効な手段です。
-今までの成果と今後の展望を聞かせてください。
体組成のコントロールという面では確かな成果を感じています。
新たな取り組みとしては、今年からウエイトトレーニング中の挙上速度を測っていますが、同時にこれとワットバイクの6秒テストにおけるピークパワー、ケイデンスとの相関関係を見ています。そして更にジャンプへの相関へと分析の幅を広げていきたいと考えています。
また、フロアレベルでは一秒あたりの脚の回転数を見ていますが、これとケイデンスには正の相関があると考えています。
現在のトレーニングはスピードにフォーカスしていますので、ワットバイクもその中で意味のある位置づけをしてトレーニングを組み立てています。
バレーボール世界選手権での女子日本代表大活躍の興奮冷めやらぬなか2022-23 V.LEAGUE DIVISION 1 WOMEN はいよいよ10月29日に開幕します。
NECレッドロケッツはホーム、とどろきアリーナに埼玉上尾メディックスを迎えて初戦を戦います。
今シーズンのNECレッドロケッツに是非ご注目ください。CONTACT