~ ワットバイクによるトレーニング効果 ~
ワットバイクは2018年9月末よりトレーニングに導入しました。
アーリーシーズンにスイムだけで有酸素能力向上をはかるのでは選手も例年と取り組みが一緒で精神的に飽きも来るだろうと思い、スイムの前のウォームアップだけでなく、スイムとバイクを交互に行うトレー二ングセットを取り入れました。
生理学的な運動能力向上をまずは第一に考えていたのですが、指導する選手たちが口々にスイムの時にキックが入りやすい、平泳ぎのキックで水がよくかかるなど、水泳の技術にも変化が現れたのは予想外でした。
また、スイム前のウォームアッププログラムもケイデンスを徐々に上げた後に6秒マックスを入れるようにし、水中練習でも重要視しているスプリント力の向上にも取り掛かりました。
効果は思行ったよりもすぐに現れ、2018年11月に行われた競技会でも夏の国際大会に劣らない好記録で泳ぐなど、選手もコーチである私も首をかしげるほどでした。
担当している選手は男女の違いはもちろん、得意とするストローク・距離も違い、全選手に共通して必要な能力向上はもちろん、特性に合わせたプロトコルも自分なりに考えて、取り入れていきました。
高地トレーニングでも日本サイクスさんのご協力により、東洋大学で行なっているトレーニングを導入することができました。
もちろん低酸素環境ですから平地と同じオーバーロードをかけた場合には選手には大きくストレスがかかります。
目標としている競技会の2〜3週間前に高所から下山し帰国をするので、強化期間から調整段階に入った時の疲労のコントロールが現在の最大の課題です。
~ 新モデルへの期待 ~
タッチスクリーンの中に色々なプログラムが入っており、ワークアウトを選びやすいと思います。
ペダリングの技術も数字で採点されるので、丁寧にトレーニングに臨むことが容易です。
高強度トレーニングのHITもテストセットによって得られた各自のトレーニング強度を守りながら効率よく追い込むことができます。
また独自のプロトコルも後ほど追加して行くこともできるので、選手の能力向上や我々コーチの創意工夫のスキルの合わせたカスタマイズができることも今まで以上に期待をしているところです。
東洋大学水泳部/平井レーシングチーム監督
平井伯昌
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