レース前日にビブを受け取りいよいよレースに入るんだと実感しました。
2年9ヶ月というブランクは想像以上に大きかったようで、今までにない経験、そして緊張感でした。
正直、その緊張感は“なぜ復帰したんだろう“と一瞬後悔しかける時間でもありました。
しかし、レースが始まりスイスチームメート達が第一シードで滑り1位、2位のタイムを出したという情報が上がって来た時に、自信へと変化しました。
普段一緒に練習している仲間が良い結果を残すと、私にもできるんだという自信がもらえる、改めて強いチームの魅力を感じる瞬間でもありました。
レースでは多くの選手たちにwelcome backと声をかけていただき、会場のアナウンサーもcomebackを歓迎し盛り上げてくださり、非常に嬉しかったです。
今回の2戦で8位と12位という結果は現時点で非常に良い内容と結果になりました。
技術やフィジカルというものはある程度練習で取り戻すことが実感できました。
ただ、メンタルに関してはやや時間がかかることも痛感しました。
3年近くレースから離れ一般人の生活をしていたため、W杯や五輪のときに得るような緊張感からだいぶ遠ざかった生活を送っていました。
そのためか今回の2戦はフィジカル的な疲労よりも脳の疲労を強く感じる瞬間でもありました。
ただ、こればかりはレースで取り戻していくものです。
今後に向けて1日も早く失ったレース感を取り戻していきたいと思います。
これらはもう少し時間がかかりそうですが、8月1日復帰を決め、9月から雪上に戻り、雪上日数25日でスタートに戻りました。
コロナ禍で厳しい状況ではあるものの、スタッフ、チーム、スポンサー、応援してくださる皆様に恵まれて少ない時間、日数でここまで戻ることができたことに、復帰戦に満足したいと思います。
広島ガス
竹内智香
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