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清水宏保 × 大木満 対談 ~ 竹内智香 金メダルへのサポート ~

2021年02月22日 更新


清水宏保氏と当社が共同で竹内智香選手のサポートを開始して半年が経ちました。その間の竹内選手の活躍は目を見張るものがあります。清水氏と当社代表の大木が、ここに至るまでの経緯、トレーニングや竹内選手への思いなどについて語り合いました。



大木 竹内智香選手の活躍はワットバイクのトレーニングをサポートしている私たちにとって嬉しい限りです。去年の話に遡りますが、竹内選手が競技復帰を決断したのは、清水さんに背中を押されたことが大きかったと聞いています。オリンピックで銀メダルを獲った選手が2年半のブランクの後に競技復帰するというのはなかなかないことですね。清水さんは竹内さんから復帰の相談を受けた時にどのように言葉を返したのでしょうか?

清水 竹内さんには、「やりたい気持ちがあるのであればやった方がよい」と話しました。大事なポイントとして、彼女の場合はサポートしてくれる企業、人に恵まれていて、それができる環境にありました。それは誰もが持てるものではないので、特にその点からもやることを勧めました。自分はスケートをお腹いっぱいになるまでやりました。やりきったので全く悔いはありませんでした。竹内さんにもし悔いが残っているのであれば、やりきったほうがその後の人生にとってもよいと思い、そのように話しました。

大木 トップアスリート同士ならではの共感とか相互理解があったのでしょうね。ただ、清水さんはその時点で彼女が復帰して成功できると思いましたか?

清水 私は彼女の競技者としての能力は知りませんでした。しかし、テレビの特集番組などを見て、競技にストイックに取り組んでいることを知っていました。また、スケートやそれ以外のスポーツでも女子選手がしばらく競技から離れた後に復帰して伸びるケースを見てきました。竹内さんについては、ベースとなるトレーニングにしっかり取り組めばオリンピックの場に戻ることは可能だと思いましたし、メダルの可能性もなくはないだろうと思いました。

大木 そして竹内選手が競技復帰を決断された後、清水さんがご本人とワットバイクについて話されたそうですね。私の方は清水さんから電話があり、「竹内選手が復帰するのでバイクトレーニングについて協力して欲しい」と頼まれた直後に竹内さんの復帰会見のニュースを目にしたのを覚えています。竹内選手とはどんなお話をされていたのでしょうか。

清水 竹内さんの方から「ワットバイクについて少し教えて欲しい」とコンタクトがありました。彼女はその時点では、ワットバイクのことを詳しく知っている感じではありませんでした。多分、有酸素トレーニングの一部に組み込もうか考えているという程度だったと思います。私はスノーボードアルペン選手のトレーニングを全部知っているわけではありませんが、まだまだ技術練習先行のイメージを持っていました。それは言い換えれば伸び代十分ということで、ここで本格的にフィジカルトレーニングに取り組めば、パフォーマンスを大きく上げていくことができる。それにはワットバイクがよい。大木さんたちにメニューを作ってもらいながら試してみることを勧めました。竹内さんは、その段階では半信半疑の様子でしたが(笑)



大木 スノーボードの競技特性から特にワットバイクのトレーニングが有効だと考えたところはありましたか?

清水 心肺機能に関わるところ。それから耐乳酸性ですね。スノーボードアルペンは乳酸と戦うスポーツだと見ています。

大木 ワットバイクのトレーニングは昨年の9月から本格的に行っています。竹内選手との話し合いと試行錯誤を重ねて、複数のメニューをパターン化して負荷漸増させながら行っています。国内にいるときはトレーニングに立ち会うこともありましたが、今はヨーロッパに長期滞在していますので、オンラインでコミュニケーションを取っています。バイクトレーニングは雪上合宿から離れた期間に集中的に行っていますが、セッション終了後に必ず報告が来ますので、こちらは概ね状態把握ができています。

清水 トレーニングの内容はいいですね。1分オンオフのインターバルなんかは自分もよくやりました。時代は変わっても大事なトレーニングであることに変わりありません。それにしても、これだけのトレーニングを単独でやり切っていることが凄いです。覚悟というか意志の強さを感じますね。この前、竹内さんと話したときには、「インターバルをやる前は恐ろしさからバイクに乗るのに何時間かかかることがある」なんて言っていました(笑)。しかし実際に傍にコーチが付いているわけではなく、遠隔で出されてくるメニューを単独でやり切っている。これはなかなかできないです。たから短期間でワールドカップの表彰台に戻れたのだ、と納得もできます。

大木 凄いですね。私は彼女の本当の強みは心理的限界の高さにあると思っています。

清水 とにかく凄いです。簡単な言葉で言い表せませんが、凝縮しているというか、2年半を取り戻そうという努力。これは並大抵ではないはずです。ただ、まだブランクから戻り切ってはいない。今のハードワークを続けていけば1年後には本当に変わったと実感するはずです。こんなキツイことは2~3年は続けられません。オリンピックは1年後、1年限定なら頑張れるという部分も本人にはあるのではないかと思います。

大木 改めて成長途上にいるということですね?

清水 まだまだいけます。ワールドカップのメダルについて本人は予定外だとか簡単に言っていましたが、本当に凄いことです。僕らのスキー仲間たち、みんな驚いていますよ。ところで、トレーニングの中で今、課題として見えていることはありますか?

大木 ペダリング動作に少し改善余地を感じています。今シーズンは体を戻すことを優先してきましたが、次のオフにできればアプローチしたい部分です。

清水 Polar Viewから見えている動作ですか?

大木 そうです。踏み込みが強い動きです。

清水 わかります。私は最近よくスキーに出かけるのですが、腿の裏側がパンパンになります。滑る動作は裏側を使いますので、Polar Viewでそれが見えているのであれば、それはそのまま伸び代です。そこの改善はまさにワットバイクが最も効果を発揮するところですね。



大木 竹内選手が当社ウエブサイトに寄稿してくれた記事(Road to Beijing Vol.4)では、『心技体脳』という言葉を出しています。現役時代、修羅場をたくさん経験した清水さんとしてこの辺は共感できますか?

清水 なるほど、確かにそうだよな、と感じました。ただ、場数を踏みすぎると今度は興奮しなくなってきて、それがデメリットになるということもありますよ。ブランクを持ったメリットというか復活のメリットというのもあるように思います。彼女が今、レースに臨むときは新鮮で、その興奮度合いは意外とよいレベルにあるかもしれません。

大木 競技から一旦離れて復帰することのメリットですか。

清水 マンネリ化させないことはメリットです。

大木 年齢についてはどのように見ていますか?

清水 筋肉のハリは取り戻せないし、衰えていく部分はあると思います。ただ、そういうものはトレーニングの量と質を変えていけばカバーできます。一方で若い時にはなかった境地で競技が出来ている部分もあると思います。若い時のゼロからの挑戦は色々と背負い込むものが多く常に結果を意識するなど苦労が多いですが、今の彼女の挑戦は同じゼロからでも新しい領域における挑戦で日々のことそれ自体がもう結果として捉えることができます。背負うものがないということは強みになるでしょう。楽しいチャレンジ、と言えますね。

大木 楽しいチャレンジ、まさにそうですね。あと1年、楽しいチャレンジの先に何があるのか本当に楽しみです。今日は有難うございました。


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