7人制ラグビー(セブンズ)日本代表として2024年のパリ五輪に出場した、丸尾崇真選手が今春、秋田県東成瀬村に居を移した。社会人ラグビーの秋田ノーザンブレッツと連携したセブンズのチームを立ち上げて選手兼チームディレクターを務めながら2028年のロサンゼルス五輪へ向けた挑戦を開始した。
未来を切り拓く先駆者はどのようにワットバイクを活用しているのか、丸尾選手本人が紹介をする。
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みなさん、こんにちは、7 ⼈制ラグビー選⼿の丸尾崇真です。 私は⼤学までラグビーを続けた後、ラグビーを辞め、イギリスに留学しました。様々 な理由から帰国後にオリンピックを⽬指し始め、アスリートとして復帰をし、7 ⼈制 ラグビーの⽇本代表を⽬指しました。その後、⽇本代表に選出され、昨年のパリオリ ンピックに出場しました。
紆余曲折あり、パリオリンピック後は⼀時的に競技から離れましたが、選⼿としてよ り成⻑した上で 2028 年に再びオリンピックの舞台で戦うために、現在は拠点を秋⽥ に移し、7 ⼈制ラグビーチーム”秋⽥ 7ʼs チーム”を⽴ち上げ、チームディレクター兼選 ⼿としてチームの運営をしながらトレーニングに励んでおります。チーム練習の場所 は秋⽥市ですが、⾃⾝は東成瀬村という秋⽥市から 80km の⼈⼝約 2300 ⼈の村に住ん でおり、Wattbike はおろか、ジムも⼀つもなく、近くのコンビニまで 10km という環 境に⾝を置き、トレーニングを再開しました。現在は個⼈でトレーニング器材に加え、Wattbike も導⼊し、村でのトレーニング環境は万全です。
私は⼤学時代から Wattbike を使⽤しており、今でもトレーニングに⽋かせない存在で す。代表復帰に向け状態を戻すにあたり、秋⽥でトレーニングを再開した当初は、 Wattbike がなかったため、過度に⾛ったり、急激にスピードをあげて負荷をかけすぎ てしまい、⼩さな怪我を負いました。少しトレーニングを休み、治し、トレーニング を再開するも、負荷をかけ過ぎてまた⼩さな怪我を負う、それを繰り返しました。 怪我により⼗分なトレーニングができないもどかしさに加え、コンディションを早く 戻したいという焦りも⽣まれ、コンディションを戻すことに⾮常に難しさを感じてい た中で、トレーニングの最適化を図るために Wattbike を導⼊することにしました。 Wattbike を使⽤することで、⾛る量・スピード・強度を調整して怪我のリスクを減ら しながら下半⾝や⼼拍に⾼強度の負荷をかけることができるようになりました。 特にスピードを戻すために Wattbike は⾮常に有効的です。導⼊前はグラウンドでスプ リントを繰り返しましたが、感覚的に⾜の回転速度が以前のように戻らず、スピード を戻せずにいました。スプリントのトレーニングを継続したい気持ちもありました が、怪我も相まって、思い切りやることに躊躇いを感じ、スピードが戻らないことに 困っていました。そのような中で Wattbike を使⽤して回転数を重視したトレーニング を⾏ったところ、感覚的にとても良くなりました。Wattbike 導⼊後、トレーニングは 計画的に⾏え、現在は順調に状態を戻せつつあります。
現在は主に代表復帰に向け、⾝体の状態を戻すために Wattbike を使⽤していますが、 今後は 7s ラグビーに特化したトレーニングを⾏うために Wattbike を使⽤するつもり です。7s ラグビーではスプリントを繰り返すことが多く、乳酸が溜まり、⼼拍数が上 がった中でも全速⼒で⾛る必要があるため、Wattbike でのトレーニングは⾮常に効果 的です。今後も競技の特性に合わせて有効活⽤し、フォーマンス向上に繋げたいと思っております。
丸尾崇真(まるお・たかまさ)/1999年生まれ。185cm 95kg。
早稲田実業学校 ~ 早稲田大学 3年時に大学選手権優勝、4年時は主将。
Richmond FC (イギリス)
7人制ラグビー日本代表(20cap)
2024年パリオリンピック日本代表
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