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【島村春世 ~ ワットバイクを使い続ける理由 vol.2】

2026年05月27日 更新

プロバレーボール選手として活躍する島村春世選手に、昨年から1シーズン(7か月間)韓国Vリーグに参戦して経験したことや同地でワットバイクをどのように活用していたかについてお話を伺った。

©2025 mmmayuko08_Photo

島村選手は韓国のトップリーグを経験しての感想として、まず初めに次のように語り始めた。

「日本のSVリーグは試合が土日開催で固定されていますが、韓国Vリーグの場合はまったく違い、水曜日から月曜日まで国内のどこかで試合が行われています。自チームの試合は大体、週に2試合、日をあけて行われることが多かったですが、一週間あくこともあり変則的なスケジュールでした。そのためコンディションの維持に一番苦労をしました。例えば、一試合をフルセットで戦った後、長時間の移動をして帰ってリカバリー、次の日に練習をしてその翌日にまた試合といったハードなスケジュールがあるとコンディションの合わせ方が難しかったです。チームのトレーナーと対策を話しあっていくわけですが、トレーナーは基本的に完全休養を指示してきます。自分はバイクなどで体を動かしながらアクティブレストをとって回復をしていきたいタイプなので、その辺の相違もありました。」

©2025 mmmayuko08_Photo

その相違はそもそもコンディショニングについての考え方の違いに起因するのだろうか?それについて島村選手の回答は、

「そう思います。日本では試合中に心拍数やジャンプ回数などを数値化してデータ分析していますが、韓国ではデータを取っているチームとそうでないチームがあります。データを活用してコンディショニングに落とし込むといったところは日本の方が進んでいると思います。」

それではトレーニングの方法自体に違いはあったのか?その点についても訊いてみた。

「だいぶ違います。ウエイトトレーニングをとっても、日本では個々人の体重や能力に合った重量設定のもとに行われますが、韓国ではポジションごとで区切りはあるものの体重などに関係なく決められた設定重量で行われます。小柄なリベロと大柄なミドルブロッカーがあまり変わらない重量を挙げていました。また、トレーニングで意識しているところも少し違う感じで、それによりデッドリフトやスクワットで推奨されるフォームも日本とは違いました。」

個人差を勘案せずに決められた設定重量で行うことを選手たちはどう考えているのか、意見などは出ないのだろうか。その点を問うと、島村選手から非常に示唆に富む見解とワットバイクの活用への言及を得られた。

「基本的に選手から意見が出ることはあまりありません。選手たちは指導者から言われたことに従うという習慣が身についているようです。これはバレーボールの試合中のコート内でも同じです。監督の指示通りに動くことが最優先されます。たまに選手同士で話をするように指示が出されて選手が意見を出すようなこともありましたが、それが監督の意に反するものであれば結局、監督が潰してしまいます。そうなると選手は考えなくなります。

トレーニングも原則的にそのような雰囲気の中で行われていましたので、自分ではセルフでできることも行っていたというのが正直なところです。しかし、それによって自分で考える習慣がついたことは非常に大きな出来事でした。これは韓国で得られた貴重な経験です。

最初にスケジュールが変則的でコンディション維持が難しかったと話しましたが、そこで有効な手段としてワットバイクを活用しました。自宅に設置していたワットバイクで試合間隔の長さによってメニューを考えてコンディション維持に努めていました。結果として怪我なくシーズンを終えることができました。」

©2025 mmmayuko08_Photo

国内チーム在籍時からワットバイクを積極的にトレーニングに採り入れていた島村選手が異国の地でも同じようにワットバイクと向き合っていたことは当社として感慨深い。改めてワットバイクを使い続ける理由とトレーニングの一部内容を話して頂いた。

「長い選手生活のなかでパフォーマンスを上げていくためにワットバイクを使ってきました。走るという行為は肉体的な疲労と関節のダメージの誘発リスクが高いです。体を守りつつ攻めていくという戦略のなかでたどり着いたのがワットバイクです。正直なところ、ランニングのほうが気はまぎれてやりやすいし、ワットバイクを行うことは苦手です。それでも継続している理由は、効果を実感しているからですね。これが現役選手を長く続けていられる要因の一つであることは間違いありません。

最近行っているトレーニングとしては、回転数を固定して1分毎にギアを上げていく、例えば、80回転固定でL1からL5まで行って、続けて90回転で同様にL1からL5まで行うといったものです。長いときはこれを2分毎に行います。血流を上げたい、心拍数を上げたいときに行います。

他に、30秒オンオフのインターバルを6回、2セットなどを行っています。スプリント系ももちろん行っています。」

©2025 mmmayuko08_Photo

最後に島村選手が次のような興味深い話をしてくれた。

「韓国のチームで1才年下のアウトサイドヒッターの選手が、「ベテランなのに何でそんなに動けるのか?」と私のトレーニングに興味を示して一緒に行ったことがありました。ベテランの選手が聞いてくれたことはよかったです。自信にもなりました。また、練習後に自分が走っているところを見て、他の選手たちが真似て走り始めたこともありました。」

外国で所属先の選手にこのような刺激や学びを与えられる選手は稀有な存在だ。島村選手が長年にわたり努力して積み上げてきたことの証左であり価値の実証と言えるだろう。その一翼をワットバイクが担っている事実は誇らしい。

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